2013/05/02

ミャンマー訪問で思ったこと。。。

今回、ミャンマーに視察に行ったのは、海外進出されている企業の視察という目的もあるが、もう一つの目的として、ミャンマーがなぜ民主化に動いたのかという疑問があり、少ない時間ではあるが、実際に滞在する中で感じられるのではないかということだった。

感想をまず言うと、相変わらず疑問のままだ。

まず、本来、民主化は、国民の大きな声から生まれるものであり、自由と平等を求めて、対立する不平等でバランスの欠いた体制と戦い、勝ち取るものだと思っていた。実際、いままでの歴史を見ても、ずっとそうだったと思う。


ただ、ミャンマー(ヤンゴンだけだが)の国民の様子を見ると、変な意味ではなく、そういう気概もなく、とても穏やかで、ゆったりとして、そして、僕には、とても幸せそうに暮らしているように見えた。。完全民主化の前夜的な盛り上がりも無ければ、はしゃぐ様子もない。。そして、物乞いも居るし、貧しい人も居る、というより、基本貧しい人が基本だと思うが、でも、なぜかみんな笑顔で、自分の境遇を憂いている印象は一切ない。。

もしかしたら、他の地域では違う状況があるんだろうか?
見てきた方がいたら教えて欲しい。私が見た範囲で感じたことという前置きで書いていくので、何か問題があれば指摘して欲しい。

さて、 その前提で、誤解を恐れずに書けば、
本当に民主化は求められているのか?
何か、その裏には間違った上層部の思惑がないのか?
そして、その思惑は本当の意味でミャンマーの人たちを幸せにするのか?
本当に、国民が民主化の意味を理解、もしくは正しいと思った感情の結果の民主化なのか?

当然、草の根的な運動から、だんだん民主化が広がる様ということであれば
理解できる。でも、報道でされているようなスー・チーさん万歳的な雰囲気は
やっぱりない。そして、その運動が起こっても声を大にして叫ぶような荒々しさを
このミャンマーの人たちは出すのだろうか?

軍事政権の影響がまだあるからなのか?
そうかもしれないが、僕にはそうじゃないようにも見える。。

スーチンさんの言葉を借りれば、多くの人が、最貧国の一つのミャンマーなのに、識字率が90%という誤解をしているということ。。実際はそうではないらしい。

私も少し行っただけだが、現地の人と話しても、字の読み書きができる人の方が少ない印象があった。。スー・チーさんが答えているように、「実情は薬の飲み方の注意書きを読めても、その意味を理解できているのかという心配をするくらい」なのだから、実際に多くの国民が民主化によって、何がもたらされて、どういいことがあるのか?が分かるんだろうか?

また、民主化によって、自由という名の元にどれだけの競争社会と厳しい現実と、けだるいまでの普通さが待っているのか、、。それが、彼等の価値感の中でどれだけ革新的だと感じているのか?

とにかく、非常にミャンマーの民主化の動きに違和感がある。。
そして、疑問だらけだ。。


同時に、この国にとっては、急激な経済発展と相次ぐ投資、そして、それに伴い、他国の都合に乗せられ気味な民主化の流れ。何もかも慌てるのは良くないと感じた。

今の時代、まさしく先進国が自分たちが向かう方向を失っている時代。
停滞していいる時代。 だから、先進国に煽られてそんなに慌てなくても、
いいんじゃないかと。。

もしかしたら、ミャンマーの国民の方が、根本的な部分で、
先を行っているのかもしれない。

自虐的でもなんでもなく、ミャンマーの人たちの幸せそうな笑顔を見て、
いままで、彼等に抱いていた感情の横暴ぶりを逆に憂いたい。。

そんな気持ちです。



そういう意味で、スー・チーさんの以下の記者会見は、
民主化と経済発展を急がせる先進国に対して、非常に冷静な態度だったので、
僕には、非常にスッと入って来た。

偽善という言葉が多く出てきて、その行為を質問の応答を通して指摘
しているように感じた。。(そういう指摘を感じて、そこを掘り下げるような質問もして欲しいと思った)


スー・チーさんもマスコット的に利用されているという意見もあるが、
そうであっても、したたかに、最適な民主化を進めて行こうとする
彼女の態度を僕はこの記者会見で感じられたし、少なからず、僕の疑問も解消できた部分があった。。

実際、記者会見を見て思ったが、スー・チーさんも、どういう支援が求められていて、どんな具体的な政策を施せばいいのかが分からないんではないか?

そんな、スー・チーさんでも分からないことが、他の国の人間に何が分かるんだろう。。

少なからず、日本は、今の過剰で一義的なミャンマーの動きに反応せず、本当の意味でミャンマーのためになる支援は何なのか? 一緒に考えるだけでもいいかもしれない。

そして、彼等の答えが出たときに、経済・文化交流を通して、お互いの発展を目指せるような関係を作れればいいと思った。。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ご自由にどうぞ。